上の写真は、フリーソフト「GPS時計」(T.Kurodaさん作)が動作しているキャプチャです。
ここでは、「外部アンテナセット付 GNSS 受信機キット[K-13850]」(税込2680円)を購入してから「GPS時計」が動作するまでの工程を次の通りご紹介します。
このキットのはんだ付けはボタン電池ホルダーのみです。
しかし、私が持っているUSB UART シリアル コンバーターは5V系なので、GPS側(3.3V系)のRxDに5Vが印加されないように、3.3Vの変換回路をつけなければなりません。
ですので、少しだけ手間かかります。
3.3Vを作るのに手持ちの3.3V出力のレギュレータ「TA48033S」(秋月電子で税込み100円)を使ってみました。
3.3Vのツェナーダイオードがあれば小さくていいのですが、手元に無いのでオーバースペックですがレギュレータIC「TA48033S」を使います。ちょっともったいない。
ユニバーサル基板を切って、サイドスペースに3端子レギュレータを配置した様子が上の写真です。
「TA48033S」(秋月電子で税込み100円)は、IN側とOUT側にコンデンサを配置するだけで3.3Vが作れるので手軽です。
ハイテクGPSの基板に比べて大きなレギュレータIC。ありあわせ感が否めませんが、動作はばっちりです。
なお、GPS受信機キット[K-13850]の取扱説明書には、今回のように5V系の機器に接続する時の回路説明が図付きで掲載されています。Arduino向けの説明ですが、同じように読み取れます。
仕組み的には、USBシリアルコンバータのTxDがHI時の5VがGPS側(3.3V系)のRxDにかからないようにショットキーバリアダイオードでブロックします。そして、GPS側のRxDを、抵抗を介して3.3Vでプルアップするというものです。
使ってみる
(1)PCに、DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブル 5Vを接続し、COMポート番号を調べておきます。
(2)次に「外部アンテナセット付 GNSS 受信機キット[K-13850]」(税込2680円)をUSBシリアル変換ケーブルに接続します。
なお、GPS基板のピン配置のままではDTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブルにつかないので、ユニバーサル基板上でアサインを変換しています。
ピンアサインと接続方法はGNSS受信機キットの取扱説明書に書かれていますし、基板にもシルク印刷されていますので分かりやすいと思います。
GPSをPCに接続して電源の5Vが供給されると、GPSのLEDが点灯します。さらに、衛星信号をキャッチすると1秒ごとの点滅に変わります。
(3)次はソフトウェアです。
フリーソフト「GPS時計」(T.Kurodaさん作)をダウンロードしました(すぐれたソフトウェアの公開、ありがとうございます)。
起動も問題なく、COMポート番号を手動で設定したところ、次の画面の通りバッチリ動作しました。
以上で、あまり手間はかからずに、GPSでの時刻合わせができました。PC時刻差0秒、すごいですね。
これで、移動運用などで、ネット環境がない時でも時刻合わせができるようになりました。
FT8モードでは欠かせない時刻合わせ、便利になりそうです。