今日は、ファイナルが真空管式のFT-102をセットして、FT8を運用しました。FT-102は、八重洲無線社がリリースした最後の真空管式無線機。
過日、とても良い状態でいただいた無線機なので、棚の上部に大切に保管しつつも、数か月に一度はヒーターをオンして送信の状態を見るようにしています(海外の短波放送はよくFT-102で聴いていますので、通電はこまめにしています)。
アンテナは、10MHzでSWR1.3ほど。これにアンテナチューナーFC-102を付けてチューニングし、SWR1.0に調整しました。
FT-102でFT8を運用するのは初めてではないのですが、ファイナルの6146Bの状態が気になって、いつもドキドキします。
まずは、バンドを10MHzに設定し、TUNEモードでヒーターON。1分待ちます。トランジスタ機と違って運用前の作法があるのも、愛着がわきます。
ヒーターが温まったら、PRESELECT、DRIVE、PLATE、LOADを調整して準備完了です。
PCとの接続は、FT-102のヘッドフォン出力をPCのマイクに入力。PCのヘッドフォン出力をFT-102のマイクに入力。両方とも間に600:600のオーディオトランスを入れて、アイソレーションを高めています。
PTTは、USB→シリアル変換ケーブルのRTS信号で制御しています。WSJT-Xが送信状態の時、RTSがグランドレベルになります。
RTS信号を受けて、2SA1015でフォトカプラを制御する、割と単純な回路で動作はバッチリりです。
詳しい回路は、「FT8で交信(2) ~音声とPTTをつなぐ~ 古いRIGでもFT8に!」を参照してください。
約40分ほど運用し、安定していました。6146Bは状態も良い感じです。交信エリアは、1、2、4、5、7、9エリア、複数の方とおつなぎいただけました。
真空管式の無線機でも、FT8は楽しめますね。
私のFT-102は、新スプリアス規格もクリアさせて送信機登録しています。これからもときどきヒーターをONして使い続けようと思います。
FT-102、海外の短波放送を聞くと、アナログメーターがフェージングで揺れていい感じです。