FT8・FT4は、時刻が正確に合っていないと交信効率が落ちてしまいます。
私は、移動運用時のFT8・FT4の時刻合わせはGPSを使用しています。すでに多くの先輩方がトライしている方法で、信頼性も高いアプローチです。
インターネット接続環境がない時には、お勧めの時刻合わせ方法と思います。
ハードとソフトは次の通りです。
<ハード>
ハードは、USBシリアル変換ケーブル「DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブル」と秋月電子のGPSモジュール「GNSS(GPS・GLONASS・QZSS)受信機キット 1PPS出力 みちびき3機対応 アンテナセット付キット[K-13850]」を使用しています(ページ上部の写真です)。
https://akizukidenshi.com/catalog/g/gK-13850/
↑ URLをクリックすると、製品のページに遷移します(秋月電子通商)。
なお、私は手持ちの「DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブル」が5V版なので、5v→3.3Vの電圧変換を行ってGPSに信号を伝えています。私の場合は、ちょうど出力3.3Vのドロップダウン3端子レギュレータがあったので工夫しましたが、GPS用に新規で購入するなら3.3V版が手間いらずでよいと思います。
DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブルの3.3V版は、信号は3.3Vで送受信しますが、VCC端子には+5Vが出ているので、上記のGPSキット向けには適していると思います。
↑「DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブル 3.3V版」(画像クリックで詳細表示)
GPSキットの詳しい製作過程は、次の記事にまとめています。
<ソフト>
フリーソフト「GPS時計」(T.Kurodaさん作)をダウンロードしました(すぐれたソフトウェアの公開、ありがとうございます)。
起動も問題なく、COMポート番号を手動で設定したところ、バッチリ動作しました。
https://www.vector.co.jp/soft/winnt/personal/se508988.html
↑ URLをクリックすると、製品のページに遷移します(Vector)。
<CATコントロール 関連情報>
リグをCATコントロールするときは、「DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブル」5V版を使っています。
用途によって、信号電圧5V版か3.3V版を使い分けるか、電圧変換をします。接続機器の規格にあったものを選択してください。
↑「DTECH USB TTL シリアル 変換 ケーブル 5V版」(画像クリックで詳細表示)
FT-817などで、CATコントロールする際には、ACC端子を使います。
FT-817のACC端子は「ミニDINプラグ 8ピン」です(端子の形状は、無線機の機種によって違います)。
↑ 「ミニDINプラグ 8P」(画像クリックで詳細表示)
CATコントロールのインターフェイスなどで、無線機側のRXD端子に電圧がかかりっぱなしになるのを防ぐには、ショットキーバリアダイオードが便利です。電圧降下が少なければお手持ちのショットキーバリアダイオードでOKと思います。私も、手持ちの電源用のものでOKでした。リーズナブルなもので良いと思います。
ショットキーバリアダイオードの例です。 1N5819(画像クリックで詳細表示します)
<アンテナ・バラン>
移動運用などで使っている自作バランについては、次の記事で詳しくご紹介しています。
トリファイラ巻きの強制バランです。
<ツール>
以下のリンクは、移動運用時に役立つツールたちです。
それぞれのスペックは、画像クリックでご確認いただけます。ジュニアバーナーは特にお勧めです。
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